子どものおやつと肥満

子どもは3度の食事だけでは栄養不足

おやつの役割のひとつに、「栄養補給」があります。特に育ち盛り、伸び盛りの子どもたちは消化器官が未発達なため、3度の食事だけではすこやかに成長するために必要な栄養や、活発な運動に必要なエネルギーが充分に摂取できません。1日に必要な食事量の1〜2割(150〜300kcal)をおやつでとることが望ましいのです。おやつは、そうした不足分を補うものとして、とても大切な意味をもっています。「10時と3時のおやつ」は、食べる時間や適量を考慮したことなのです。

食習慣は幼児期に決まる

健康のために食習慣を見直そうと思っても、なかなか改善できない…このような経験があるかと思います。それもそのはず、生涯の食習慣の大部分が形成されるのは小学校入学前の幼児期だからです。この時期の食習慣の良否は一生の健康に大きく関与します。

昼間遊び疲れて夕食を食べずに寝てしまうことなど、生活のリズムが乱れると食習慣も乱れがちです。規則正しい生活のリズムを身につけることが大切です。

早食いの子は肥満

「おやつを食べると太る」と思い込んでいる方は大変多いと思います。

でも実はおやつが悪いのではなく、食べ方にも原因があるのです。

「早食いをする子どもは、ゆっくり食べる子どもに比べて肥満度が高い」という研究報告もあります。さらに「一口で食べる量が多い子どもほど肥満傾向にある」との結果も出ています。子どもの肥満の予防策は「ゆっくりとよく噛んで食べる」といった、正しい食習慣を早くから身につけさせることが一番なのです。